こんにちは!
のりこぐまです♪
先日から始めました、ミシンの種類のお話。
ミシンの種類
- 家庭用ミシン
- 職業用ミシン
- ロックミシン
- カバーステッチミシン
*正確には、上記ひっくるめて家庭で使われるミシンは、
工業用と比較し、全て家庭用ミシンと分類されるのですが、
ここでは便宜上、職業用ミシンと比較して家庭用ミシンと呼ばせていただきます。
先日の、家庭用ミシンに続きまして。
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家庭用ミシンってどんなミシン? 〜ミシンの種類のはなし〜
こんにちは、のりこぐまです! 今日から早速、詳細な話をしていきたいと思います〜。 服づくりを始めたい!と思ったら。 まず、用意しなきゃ、と思うのは、ミシンですよね〜。 ミシンについては、先日こんな記事 ...
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本日は、職業用ミシンのお話をしたいと思います〜。
職業用ミシンって何ですか?
普通のミシンとなにが違うの?
はい、まずはこの疑問にお答えしたいと思います。
職業用ミシンの存在なんて、これっぽっちも知りませんでした(笑)
ただ、ハンドメイドで服を作っているとですね。
だんだん憧れの存在になるんですよ、職業用ミシンが。
さて、その職業用ミシン、
一言で言うと、それは。
直線専用ミシン〜!
に、なります。
すごくないですか?
先日ご紹介した家庭用ミシンは。
ジグザグにボタンホール、飾り縫いも何でもござれ、
何なら刺繍ができるものもあるよ、
という機能モリモリだったのに。
それらを全て捨てても、憧れる、直線縫いだけのミシンって。
そして。
職業用ミシン、すんごく気に入ってます!
これはほんと、買ってよかった〜と思っています。
それで困らないのですか??
はい、それでは家庭用ミシンとの違いについて、
もう少し丁寧にみていきましょう♪
直線しか縫えません!
すでにお伝えしたように。
「職業用ミシンは直線しか縫えないミシン」なのですが。
家庭用ミシンとは、そもそも作りが違います。
いろいろ違うのですが、何といっても1番の違いは。
家庭用ミシンと職業用ミシンの違い
- 家庭用ミシン:針の位置が左右に動く(上下左右)
- 職業用ミシン:針の位置は固定されている(上下のみ)
と言うことになるかと思います。
はい、少し丁寧に説明しますね。
ミシンは針が上下することで、生地を縫うことができます。
(生地を前に進めるのは、下にある送り歯の機能)
家庭用ミシンは、この、上下する位置を左右に動かすことができます。
なので、ジグザクや、模様縫いができますし、
直線でも縫うものによって、あらかじめ針の位置を左右に動かせたりします。
なので、こんな感じで、針が落ちる部分が細長い楕円になっています。
一方で、職業用ミシンは、針の位置を動かせません。
そのため、針が落ちる部分は、小さな円形。
並べてみますね〜。
白い丸の部分が針穴になります。
職業用ミシンは、縫い目がキレイ、と言われますが。
針の落ちる位置が固定されている、
横にぶれることがないのがその大きな理由と言われています。
ただですね〜。
最近のは家庭用ミシンでも、縫い目、キレイです(笑)。
並べて比べてみないと、そんなに気にならないかなぁ、と思います。
むしろ、職業用ミシンの場合、
糸調子を自分で調整しないといけないので、
キレイな縫い目を出すには努力も必要ですよ〜。
はい(笑)。
ただ、直線用ミシンでキレイに縫える要因は他にもあるので、
そちらは順にご紹介しますね。
ともかく、真っ直ぐしか縫えないミシン、
それが職業用ミシンの大きな特徴です!
職業用ミシンって丈夫でパワフル?
さて、もう一つ、大きな違いは。
家庭用ミシンでも、
コンパクトミシンとフルサイズミシンで違いがあることはすでにお伝えしました。
そのフルサイズミシンと、職業用ミシンを比べると、
先ほどの針の動きもそうですが、そもそもの構造がかなり違います。
家庭用ミシン
- ミシン本体の材質は外装部プラスチック製、内部に金属フレーム有り
- 釜は水平全回転式、外釜が金属製、内釜がプラスチック製
- モーターの回転数:最速850針/分など
職業用ミシン
- ミシン本体の材質はオール金属製
- 釜はオール金属製、垂直全回転式、ボビンケース仕様
- モーターの回転数:最速1500針/分など
こちらのページから抜粋させていただきました!
専門的な用語はわかりにくいかもしれませんが。
とにかく金属製で頑丈。
モーターの回転数も倍近くあり、馬力とパワーがある。
そのため…。
たくさん縫う人におすすめのミシンが職業用ミシン!
と、思ってもらって良いと思います。
職業用ミシンのメリット!
さて、そんな職業用ミシン。
いくつか挙げてみますと。
- 便利な押さえが多い!
- ニーレバーが使いやすい!
- 無動作で返し縫いをしてくれる!
といったところになるでしょうか?
ひとつづつ、具体的に見ていきますね♪
段付き押さえは外せない!
はい、まずはミシンの押さえについてです。
家庭用ミシンでも機種によっては色々な種類の押さえがあるかと思いますが。
例えばファスナー用の片押さえなど。
職業用ミシンの場合は、その押さえの種類の幅が広いんです!
職業用ミシンの機種によらず共通で使えるものが多いですよ〜。
これ、地味なメリットですよね。
「職業用ミシン用」であれば、どの職業用ミシンを使っていようが使える。
そんな押さえの中で、私が1番に推したいのは、こちら。
段付き押さえ、と呼ばれるものになります!
1ミリとか、2ミリとか。
兼用はできないので、用途に応じで左右×幅で揃える必要がありますが…。
ちなみに私が持っているのは、
右×1ミリ、1.5ミリ、2ミリ
左×1ミリ、1.5ミリ
の、合計5本です〜。
そうですね〜、どれを必要とするかは、
何をよく縫うかによるのですが。
私はどの種類もそれなりな頻度で使っています。
それに、上記リンクのアウトレットで買ったので、
5本でも5000円程度でした!
1本でこれくらいするものもザラにありますからね…
とにかく、この押さえがあると、腕が上がった!と勘違いするくらい、
綺麗にステッチが決まりますよ、おすすめです〜♪
両手を生地から離さず方向転換可能!
次におすすめしたいポイントは、ニーレバーです。
ニーレバーって、ここ。
これ、なんのためのレバーかというと。
これを膝(ニー)で右にグイッと押しやると。
なんと、押さえが上に上がるんです!
超絶シンプルな動きだけのご紹介ですが、
動画を撮ってみました〜。
動画にもあるように、レバーを戻せば(押すのをやめれば勝手に戻る)、
今度は押さえは下がります。
ニーレバーがないと、押さえを上にあげるには、
当たり前ですけど、手を使わなくてはいけませんよね。
それが足で操作できる!
手はそのままでOK!
めっちゃ時短になりますよ〜。
これも時短!
最後は、ちょ、ちょっとマニアックなお話を。
家庭用ミシンは、「コンピューターミシンです」というお話を以前しましたが。
逆に言うと、職業用ミシンはコンピューターミシンではない、ので。
制御がダイレクトになります。
そうですよね、ちょっとわかりにくいですよね。
これが、一番実感できるのは、返し縫いをする時です。
本縫いの縫い始めと縫い終わりは、必ず返し縫いをするかと思うのですが。
これが、家庭用(コンピューター)ミシンの場合。
ピッ(返し縫いボタンを押す)→(一瞬考えて)(間があって)→逆方向に縫い始める
と言う感じだと思うのですが。
職業用ミシンですと。
フン(返し縫いレバーを押す)→次の瞬間から逆走→レバーを話した途端順走
と言う感じで、まぁ、躊躇(ためら)いがないんですよ!
これが地味に時短になっていると、私は思っています〜。
デメリットに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが…
私としては、いかにも機械っぽくって使いやすいと感じています。
職業用ミシンのデメリット…
さて、ここまでメリットを書いてきましたが。
もちろん、デメリットもございます。
…その際たるは。
直線縫いしかできないこと!
直線縫いしかできないと、何ができないかというと。
- ジグザグ縫いができません。
- ボタンホールを縫うのも大変です。
まぁ、この二つになるかと思います。
ジグザグ縫いができないと…
なんといっても困るのは、布端の処理ができないことですね。
生地端のほつれ止めのための縫い方ができない、と言うことになります。
つまり。
これ、家庭用ミシンとの大きな違いです。
家庭用ミシンであれば、1台で縫えるものも、
職業用ミシンの場合は、縫えない。
そのため、職業用ミシンをお持ちの方は、
おそらく、ロックミシンというものも合わせて所有されている例が
ほとんどだと思います。
*ロックミシンについては、次回詳しく語りますね〜。
これが1番のデメリットではないでしょうか。
ミシン2種類揃えるには、お金もかかりますし、
スペースも必要ですからねぇ。。。
そうなんですよねぇ。
ただ、家庭用ミシン1台よりも。
職業用ミシン+ロックミシンの方が、明らかにできることは増えるというか、
簡単キレイに仕上げられるというのも事実だと思います。
実際は、家庭用ミシン+ロックミシンという方が主流な気もしますね。
私もしばらくはそのスタイルでした〜。そして職業用ミシンにステップアップ。
もし、最初から職業用ミシンを買うの!という場合は、
セットでロックミシンのご購入がおすすめです!
ボタンホールを開けたくなったら…
職業用ミシンは針を左右に振れないので。
ボタンホールを作るには…
生地を左右に動かす必要があります!
そのため、職業用ミシンを使っていて、ボタンホールを開けたくなったら。
- そこだけ家庭用ミシンを使う。
- ボタンホーラーを使う。
大まかに、この2種類の解決方法があるかと。
ちなみに私は「そこだけ家庭用ミシン」派、かつ、「なるべくボタンホールは避ける」派になっています…。
2のボタンホーラーは。
前述の通り、生地を動かすための装置になります。
例えばこんなものが該当します。
ボタンホーラー単体は1万円しないくらいなのですが。
開けたいボタンホールの形の数だけ、「駒」というものが必要らしく。
そこがなかなか決意できず、私はまだ購入に至っていません。。。
おすすめの職業用ミシン!
そんなデメリットもある職業用ミシンですが。
そこを踏まえても、一定量以上のモノを縫う方には、とにかくおすすめです!
さて、では、どの職業用ミシンがいいの?という話になるのですが…。
正直、一度お店に行って聞いて触った方が早い…と思います。
-
ミシンを買う前に是非やって欲しいこと!
こんにちは、のりこぐまです♪ 実は… 先にミシンの種類の記事を書き進めていたのですが。 まいさん はい、そうなんです。 私のハンドメイド仲間のmakoさん調べによると。 ミシンの購入、店舗とネット、ほ ...
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そうですねぇ、あえてポイントをあげるとすれば。
ポイント
- 針は工業用か、家庭用か。
- 自動糸切りがついているか、否か。
- サイズは問題ないか。
といったところになるかと思います。
まず、針ですが、工業用の針は丸針で、
自分で針穴の向きを調整しなくてはなりませんが、その分頑丈です。
家庭用の針(平針)は幾分強度が劣りますが、片面が平らになっているので、
取り付けは簡単で、自動糸通し機能がついているものもあります。
ここはもう、お好みで、自分にとってメリットが大きい方を
選んでいただければいいかと思います。
の一念で、工業用の針が使えるものにしました笑
自動糸切りは付いていると糸の節約にもなるし便利なのでおすすめです。
最後、サイズですが。
職業用ミシンは重いため、手軽に持ち運ぶというより、
所定の場所においたまま使う想定をしていただいた方がよいです。
その時に、考えていた場所に置けるかどうか。
これは事前にきちんと確認しておくことをお勧めします。
と油断していたら、意外とギリギリでちょっと焦りました…
なお、職業用ミシンといえば、
brotherさんのヌーベル、
JUKIさんのシュプール、
が、有名なところですが。
…私が買ったのは、baby lockさんのエクシムプロでした。
購入した当時も書きましたが、完全にただの好みです(笑)。
各種触ってみて、これが一番しっくりきた、というのが1番の理由!
結局は好みだと思うんですよー!
自分に合ったミシンを見つけてもらえたらいいな、と思います♪
以上!
「のりこぐま、職業用ミシンについて語る!」でした〜。
す、すみません(汗)。
こんな個人的な思い入れ満載の記事、最後までご覧いただき、
本当にありがとうございます!
次は、ロックミシンについて、たくさん語りたいと思います♪